「ごめんな……俺さ、ずっと考えてたんだ。」
何を?なんて聞かなくても分かる。
隆志の口から別れの言葉なんて
もっと聞きたくない……。
「やっぱり俺………」
そう隆志が言いかける…。
アタシは舌を噛み切りたい気持ちで
『いいよ。別れよ。』
と、隆志の言葉を遮った。
涙で声が震えるのを
必死に隠しながら。
ヤダよ隆志……。
本当は別れたくないよ………。
少しの沈黙。
「……別れるの?」
と、隆志が聞く。
別れるの…?って……
隆志だって言おうとしてたくせに。
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