『なんで?信じてくれたんじゃなかったの?』


「いや、信じられないのはあの男のことだよ。」


重たい空気がまた流れて。


『隆志は浩介の事、何も知らないじゃん。


悪く言わないでよ。』



空になったマグカップを持って


キッチンへと向うユキに





俺は



言った…






この部屋に来た時から


ずっと
喉を突いて出ようしていた言葉……





いけない、と思った時には






もう遅かった。










「あいつと





     寝たの?」