二ヵ月前に始めた雑貨屋のバイトには慣れた。 近所で見つけた雑貨屋は 女の子向けの店だから、たまたま隆志がやって来ることはない。 だから、そこに決めた。 部屋には少しずつ揃えた家具。 寂しくないなんて言えば嘘になるけど 夜になれば毎日 隆志から電話があるし 浩介も時々、様子を見に来てくれていたから 静かに流れる日々の生活を、心地よくさえ思った。