昼の予定を伝えて足早に部屋を出た。
こんなに行動派だったのかと自分に驚く。
昼飯の前に静江さんの部屋に行く。
静江さんは昔からこの屋敷にいるから信用は厚い。
「失礼します。」
「あら、和真くん。
あなたが私の部屋に来るなんて珍しいわね。」
そういって微笑む。
適当にでっち上げて高田に指導したいと伝える。
「そう。一人なのは残念だけど。
また指導する気になってくれたのは本当に嬉しいわ。」
「はい。
彼女の情熱に押されましたので。」
といって微笑みかえした。
「高田さん掃除が本当に好きみたいだから。
しっかりと見てあげてください。
私もとても彼女には期待しているのよ。
・・・でもそんなにやる気あったなんて。
本当に嬉しいわ。」
そういって笑って俺をみた。
少し良心が痛む。
そんなにあいつやる気があるわけではないから。
まあ、やる気にさせてやるさ。