静かに扉を開けると
シーツにくるまる高田が見えた。




何やってんだ、あいつは。



食事を持ったまま近づいて行く。


テーブルに食事を置いてベットまで歩いて行ってもなんの反応もない。



よく見ると小さく震えている。



………。



よからぬ想像でもしてるんだろうか?


そっとベットに腰掛けると


「そんなに俺のベット気に入った?」


とからかうように話しかけた。





するとすぐに

ガバッと飛び出してきた。

ベットに立ったままわなわなと怒っている。



怒りを諫めようとすっと立ち上がると

「ふっ…ぬぅ。
なっ、何ですか。」

と弱腰になった。




「悪かったよ。
お前には感謝してる。」

そういって手を握ってキョトンとする高田に微笑んだ。



ほんのり頬を赤くした高田はすぐに静かになった。