「陸くーん!頑張れ〜!!!」


「福原抜かせ〜!!!」


アンカーにバトンが渡った瞬間、観客席が一気に盛り上がる。


先にバトンを受け取った陸くん。


それから数秒遅れてバトンを受けとると、一生は今まで見た事がないくらい真剣な表情で走り出した。


二人の距離は徐々に縮まっていく。