「バカ女。そんな考え込むなよ」


一生はあたしの頭にポンッと手を乗せるとクシャクシャと髪の毛をいじった。 



「ちょっと!ボサボサになっちゃう!」


「お前が悪いんだろ?」


そう言い何故か意地悪な表情であたしを見つめる一生。


「……どういう意味?用もなく呼び出したから怒ってるの……?」



「別に」


一生がそう言い終えた頃にはあたしの体はふんわりと何かに包みこまれていた。