「いやぁ~っ。しかしいい天気だねぇ~っ。」
「あはは。くぅ、その言い方おじさんっぽいよ。」
空の言葉に、雅は笑いながら答えた。
天気は快晴。今は6月で梅雨の時期だったから、この晴れの天気はなかなかと珍しいものだった。
「ほんと、昨日の土砂降りの雨が嘘みたいな天気だね。」
「うんうん。やっぱ天気のいい日は気持ちいいよ。空も綺麗だし。
あっ、写メ撮っとこっと。」
カシャッ―――
雅の言葉に答えながら、空は携帯を上に掲げて写真を撮った。
その写真を撮って満足そうな顔をする。
「今日って何日だっけ?」
「えぇと…。確か6月13日じゃなかったかな。」
「オッケー。ありがと。」
雅に日にちを聞いた空は、写メと一緒に日付も入れた。
「もう6月も半ばなんだねぇ~。」
「早いものだよね、毎日毎日―――……ん?」
ほんわか会話をしていた2人の会話は雅が何かを思い出したかのような声を出したことで、中断された。