それが、翌年の5月、空達の高校に教育実習生として現れたのだ。
港貴と祥三の通う大学では、少し早めの大学3年次で2人もまた、自分達が行った高校に2人がいるとは思っていなかったため、驚いた。

それからというものの、ますます4人は一緒に行動することも増え、今に至る。


「こうちゃんもしょーぞー君ももうすぐ本当の先生になるんだね~。」

「そういうお前らだって来年からは花の女子大生だろ?ちゃんと勉強してんのか?」

「失礼な!!
ちゃんとしてるよ!!あたしも雅も花の女子大生になるんだからね。」


ふんっとそっぽを向きながら、空は祥三に言った。


「それより、しょーぞー君の方こそ、就職ちゃんと決まるのかなぁ~~っ?」

「はんっ、俺は大丈夫なんだよ!!体育のセンコーだかんな。どこかしらすぐに決められるさ、きっと。」

「体育とか別にそこは関係ないんじゃないの?」


祥三の言葉を聴いて、笑いながら空は答えた。