「それに、俺らも女の子いた方が嬉しいしな。」

「え?何でですか?」


港貴の言葉に雅がたずねる。


「あぁ、俺ら今日誕生日なんだよね。」

「「えぇっ!?」」

「何か同じ大学で同じ誕生日なんて運命感じちゃうじゃん。んで、つるむようになってさ。でも、お互い一人身で悲しくて……。で、今日も悲しく男2人で過ごすか~なんて言ってた時に君らに出くわしたってわけ。」


港貴が事細かに2人に教えた。


「えぇっ!!??そうなんですか!!??」


その発言にさっきまでナンパで浮かれていた空が言う。


「今日って、6月13日?
あぁ!!じゃなくって、おめでとうございます!!」

「おめでとうございます。」


空の後に、雅もそろって祝いの言葉を述べた。


「2人そろって誕生日だなんてなんだか素敵ですね~。」

「本当いいですね。友達と一緒だと喜び2倍になるじゃないですか。」

「ははっ、ありがとう。」


雅と空の言葉に、港貴は感謝の言葉を述べた。


「じゃぁ、今日はバースデーパーティーをしましょう!!」

「「「えっ??」」」


空のいきなりの発言に他の3人は驚いた。


「今日ここで会ったのも何かの運命ですよ。
人生初のナンパをプレゼントしてくださったお二人のために、プチプチバースデーパーティーをプレゼントします!!いいよね?雅。」

「―――ふふっ。
うん、そうだね。行こうか、くぅ。」


2人の会話にさらに驚きを隠せなかった、港貴と祥三は一瞬目を見開き、再び笑いだした。