『俺、元々出る気ねぇから出ないけど!!
 
 もしなんか言ってたら憐よろしく!!』


短かッ!!

俺は思わず携帯をベッドに投げつけた。

もう潤のことなんか知るかよ・・・


返信もせず、ただ外を眺めていた。

まだ30分くらい時間あんのか・・・

携帯を拾い上げ、制服の中に入れると部屋から飛びでた。


「母ちゃん」

「何ー?まだ準備ならできないわよー」

まだ母ちゃんは、必死に鏡の前で何かしていた。

今度は髪のセットか・・・?

まぁいいか。

俺は玄関に座り込み、呆れつつ靴を履き始めた。


「ちょっとバスケしてくる」

「ちゃんと時間までに帰ってきなさいよ」

「はいはい」

俺は玄関に転がっているボールを持った。


無性にやりたくなったんだよ。

このバスケが。