―春―

美佳は高校1年生になった。
それなりに勉強もできてたし、
彼氏もいた。

出会っては別れての繰り返し…
そんな日々が続いていた。

そんな時、男垂らしだと
美佳は噂をたてられていた…

『美佳は男垂らしです。』
『美佳とは付き合わないほうがいいよお―。』
机にもマジックで書かれていた。

朝美佳が教室に入った途端、
静けさが増した。

『なんで美佳なの…?』
『だって、あんた男とばっかいてさ、腹立つし、遊んでるだけじゃん!!』

クラスメイトの由香が言った。

『あたし…遊んでなんか…』
―バンッ―

『痛ッ…』

黒板消しが美佳に飛んできた。
その時……


『何してんだ? お前たち』

『龍也…』

龍也は由香が好きな相手で
いつもベタベタだった。


そんな由香は嫌いだった。
最初は由香といつも一緒だった。学校も一緒に行っていた。
突然行くのをやめようと
言われ、行くのをやめた。

『由香お前最低だなッ…
いじめて何があんだよ!! お前らくだらねんだよ!!』

―パッ―

息なり龍也に手を捕まれ、
屋上に連れて行かれた。

『な、何?!』
『やじゃねえのかよ…、いじめってさ、め