「…ったいなぁっ。」 涙目で紅い髪を睨む。 「大原さん、あたし。 篠原亜利哀(シノハラアリア)、同じクラスの。 よろしくね。」 それをスルーして、紅い髪は私に言う。 「よ、よろしく。」 「あたしは、黒川茨(クロカワイバラ)。よろしく!!」 さっきまでのは無かったように、にっこりと笑う黒髪。 「篠原さんと黒川さん…。」 私は覚えた。 人と関わるのは、面倒だと思ってた。 でも、この二人は何か違う気がした。 何が?