私はちゃんとベンチに座り直して考えた。

「約束しない?」

亜利哀は、急に言う。

良いよーと軽く答える茨。

「どういう?」

「高校に入ってから、その約束は絶対に破っちゃ駄目ってこと。」

亜利哀の声に茨はハッと気付いたように、

「赤点取っちゃ駄目とか??」

無理無理、そんなの無理だから!!と最初に言い訳をする茨。

茨の場合、テストさえもちゃんと受けてない気が…。

クスクスと笑いながら、肯定する亜利哀。

そして、三人の約束が決まった。