私達は卒業した。
この学校に来る事は、もうない。
茨と亜利哀とは違う学校に行く。
「二人とも違う学校に行くの!?」
公園のベンチの上で、飛び跳ねた。
「騒がしい子。」
呆れたように溜め息をつく亜利哀。
「そうだよ。」
茨はあははっと笑っていた。
どっちもお互いを尊重してるんだと思った。
亜利哀の頭の良い学校に行く義務は茨にはないし茨の頭の悪い学校に、亜利哀が行く義務もない。
自分がしたい事を選ぶのが相手の為だとわかっている。
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