自分が脈を打ってる感じが腕から全身に伝わる。 「雨水!!」 気を失う前に聞いたのは私の名前だった。 「…何があったの?」 茨は毛布にくるまって、私を見上げていた。 ベッドを私と亜利哀に譲ってくれて、2つのベッドの間に寝ている。 亜利哀を見たけど、こっちに背を向けていた。