次の日、学校に行くと依子は席に座って外を見ていた。




『りんッ!!』





『りんーッ、おはよ~!!』




いつもなら…ケンカする前は、私が教室に入ってきたら駆けつけてきた依子を思い出すと、胸が痛くなる。



ケンカすると、話しかけるのには勇気がいる



でも、自分の勇気ならいくら使ってもいい




依子は私にとって大事な友達



ケンカしたままなんて…嫌だ





私は依子の前に立った。依子は外に向けていた目をゆっくり私に向けた。
ちょっと見開いた目は、私が依子のところへ来たことへの驚きを示していた。













「依子」













「……なに?」