チラッと翔を見ると、翔はハハッと笑って立ち上がった。そして、座り込んだ私に手を差し伸べて言った。








「俺はりんだけ。りんだけが好きだよ。ずっと」





……翔はズルイ



そんな微笑み浮かべて、幸せそうに言われたら、私……



『好き』ッて伝えたくなっちゃうじゃない。





赤らんだ頬は仕方ない。
だって、翔を目の前にして、もう心の動きも表情の変化も…隠せない。





私はズルくて、でも愛しい小さな王子様の手を取って立ち上がった。



立ち上がれば私のほうが大きくて、やっぱり年の差を感じる。



そのとき、翔が私の手を握った。

温かい翔の手…






ゴメンね、そうだったね。



年の差なんて関係ない。



私がこんなに好きで大事なんだから。



重要なのは『好き』な気持ちだけだから…