「奏多?」


「ん?」


「………いい結婚式にしようね」


「うん」


「お父さん……喜ばせてあげたいな」


「きっと、喜んでくれるよ」


「……うん」


「もうすぐ、梢の願いが叶うんだもんな」


「うん!」




そして、私たちは見つめ合い……そっと唇を重ねた。


ねーお父さん……私、今すっごく幸せだよ。