その夜私は、震える指で先輩にメールを送ったのである。





――――――――――――――

こんばんは!

先輩、今大丈夫ですか?

――――――――――――――




先輩にメールするのはいつになっても慣れない。


心臓はいつもバクバクだし、


返事を待つ時間も何だか幸せになってくる。




自分乙女すぎて、苦笑い。





すると、先輩からのメールをお知らせする着信音。




飛んではねて携帯を開くと、





――――――――――――――

なに。

――――――――――――――





と相変わらず素っ気無いメール。




…というのも、もう慣れたし、


先輩はこういう人だとわかってるから


私は大丈夫なんだけどね。




めげない!




―――――――――――――

先輩、今日のあのきれいな人

彼女さんですか?

―――――――――――――





失礼かな、とも思ったけど


送信すると、数分後には返事が来た。







――――――――――――――

違ェよ

――――――――――――――








……!




もうそれだけで私は嬉しくて、



どうしようもなくなっちゃって、







携帯を抱きしめながら眠りについてしまうのであった。