「あっそういえば、そろそろ教室戻ったほうがよくね!?」

「確かに!やばいかも・・。」

「走るぞ。」

「・・・手」

思わず握ってしまった彼女の手。
暖かくて、小さくて、可愛い手。
俺はこの手を握って生きていく。

「このほうがいいだろ?俺足速いんだぜ?」

「へぇー」

「ついたぜ。教室・・。って先生いるじゃん!?」

「怒られる・・・」

俺は覚悟を決めて戸をあけた・・。