「…そう…だよな…。『メドゥーサ』の血筋が『生まれたままの容姿で生き続ける』ってんなら、僕の容姿はガキのままのハズ…。
…てことは、僕がおかしいのか?
それとも…」

口に手を当てて考え込むメドゥーサを、ノアは心配そうに見つめた。
「地上で爆破される前、アンタ綺麗な女の人といたでしょ?
あのヒトはどうなの?」

ノアの言葉にメドゥーサは凍り付いた。
メドゥーサの顔が引きつっていることをノアは感じ取った。
「ガイア…。アイツ…姿変わってねぇ…。」
ノアが生唾をのむ。
恐る恐る、メドゥーサに尋ねてみた。
「じ…じゃあ、アンタが異例ってコト?」
「違う!!そうじゃない…。」
メドゥーサの震えた声が間髪を入れずに飛び出した。

「魔界にはもう一人いんだよ。ディヴァイアってのが。
いつ生まれたかは知んねぇケド…先代が死んでから初めて逢って、それからはガイアとディヴァイアの3人で暮らしてたから…。
ディヴァイアは…成長してた。」

メドゥーサの不安げな顔があがる。
握り締めたノアの手を、さらに強く握る。

ノアがメドゥーサの代わりに、ゆっくりと言葉をもらす。
「じゃあ…おかしいのは…」


「ガイアですよ♪」

冷たい風が吹いたような声が頭上から聞こえてきた。
2人は慌てて上を向くと、そこには…。