残された2人は暫らくの間つっ立っていた。
ディヴァイアは大きなため息をもらした。

連れてくるだけ連れてきて、後は放置?
「なんと…まぁ、自分勝手な…。」
思わず、声が漏れてしまった。慌てて口をふさぐと、ガイアが横で笑みをこぼした。
「ホンマに…勝手やなぁ〜。そんなコト…さしてあげへんよ。ウチ・ついていきますえ。」
そう言うと、フラリと風のように歩きだした。
「骨なんて…


拾ってあげへんからねェ!!」
ポーカーフェイスの眉が微妙にあがった。

「なる…程…」
ディヴァイアは手を顎にもってきて顎をさすった。

メドゥーサは…毛頭戦うつもりはなかった…か。


  …相討ち…


「だが…」
ディヴァイアは反転して、ガイアとま逆の方向に足を踏み出した。
「そんなこと…神は許さない。それに…」
彼の口角が歩みを進める度にあがっていく。
「それでは…面白くないんですよ!」

不気味な笑みは、暗い森の中に吸い込まれていった。