「新しい時代…ね…。」
アダムは口の端で笑った。
「お二方、後継者は決まったのかい？」
不適な笑みを浮かべ、アダムは2人を見据えた。
「…でなければ、このような所には居らぬわい。」
ノアは、鞘から剣をゆっくりと抜き出した。
「んっふふふ…。ｱﾀｼらの時代も終わりだねぇ〜…。この時代では戦は治まらなかった…。」
メドゥーサも腰からするりと杖を抜き取った。
「この戦…。次に名を継ぎし者に託そう…。」
アダムがマントの影から刀を抜くや否や、3人は一斉に中央目がけて武器を突き出した。互いが互いを睨み付けた。アダムが口を開く…。
「大地は…」

　　「俺達が」
　　「ワシ等が」
　　「アタシ等が」
　「手に入れてみせる!!」
3人の声は重なり、この広い大地に響いた…。


3つの影がひとつに重なると、足元には鮮血が散らばった…。