「方舟は神が創りノアの一族に授けたもの。
舟を使えば神のいる天にいける。
そして、神を消すんですよ。貴方達が持つ受け継がれし聖器でね。」
そこまで言うと、2人にある物を投げた。
「あっ!!アタシの剣!!」
ノアは先代から受け継いだ両刃刀をマジマジと眺めまわした。
メドゥーサも、渡された杖を撫でていた。
「これら3つの聖器は、神が争うためにアダム、メドゥーサ、ノアに授けたもの…。
神が創った万物には神の力が加わっています。
つまり、これならば、神を消すコトができるのです。
神を以て神を制す、ってトコですね♪」
ディヴァイアは武器を眺めている2人を嬉しそうに見つめた。
「さぁ、行きましょう。積年の恨みを果たしに…。
そして、我らの自由で新しい世界を掴み取るために!!」
メドゥーサはノアに目をやった。
ノアもメドゥーサを見つめていた。
メドゥーサが、ノアに手を差し出すとノアは彼の手を掴み、立ち上がった。
そして、3人はまだ暗やみが残る青白い空の中、アダムを目指し歩きだした…。