「ち、じゃねえし!!!!私が拓海の隣なの。わかったあ?」
「わかんねえよっ」
「高橋?」
「えっあ、なに?拓海っ!!!!」

キレ気味だった由佳は
拓海の言葉で
我に戻ったらしく
可愛くぶりっ子していた。

「あっはははははは!!!!!!!!」
「な、雄大、後で覚えてなさいよ!」
「あははは!まじウケる!」

それをみた雄大は笑ってた。

「…ヤバいよね。由佳の変わり方!!異常すぎる!」
「だよな!まじ爆笑なんだけど。」
「ね。本当ウケるーっ」

まただ。
貴方の笑顔を見たら
私も笑顔になるの。
つられて…。

「あ、なあ!皆!時間!」

時計を見たらチャイムがなる
2分ほど前だった。

「え?あ。本当だ、拓海っいこお!!!」
「あ、由佳っ!!!!まってよっ」
「麻衣は雄大と行ってっ」
「え!?」
「バイバイ、また教室でねっ」

ひっそりと私に言うと
拓海と由佳は走っていった。
二人を見たら
しっかり手を繋いでた。

「由佳…やるなあ」
「…」
「あ!雄大!いこ。」
「あ、おう!」

私達は普通に外階段を上って
チャイムが鳴っても
普通に歩きながら…
話しながら教室に向かった。
その間も雄大は
いっぱい笑ってた。
それだけで
私は今日頑張れる気がした。