「傷女っ!こっち来んな~」


「いつ見ても、気持ち悪いよね・・・あの傷。」


悪口は、いつもの事。


逃げ出せないのが現実。


小川 遥(オガワ ハルカ)・・・。


それが、私の名前。


今では、誰も呼んでくれない。


親も居ない。


顔の頬には、大きく針で縫った後の傷がある。


私だって、いつ見ても気持ち悪い。