「母さんの子でしょう‥?だったらしっかり最後まで大事なものを守りきってみせなさい‥」
「‥母さんごめんっ!!」

俺はしがみついている陸をしっかりと抱き抱え逆方向へとおもいっきり走った。あまり速いとは言えないあしどりのフィアリザード達がわんさかと追い掛けてくる。それもきにとめずただひたすら走った。

「‥貴方の父さんもそうやって私達を最後まで守ってくれたのよ‥う、あぁ!」

走りさる息子を優しい目で見つめていた母を軍用獣の軍隊が押し潰していく。あたりはもう家屋が焼け落ちていて真っ赤な火の海であった。