学の対応は早かった。
とりあえず葛城と合流するために学にも場所を指定する。


冷静に冷静にと自分に言い聞かせながら俺は葛城の場所に向かった。


「葛城………!!」

「社長っ」


青い顔で葛城は俺を見るとすぐに頭を下げた。


「すみませんでした……!!」

「誤っても意味がない。…一体何があったんだ」

「………社長の指示通りに奥様を送った後、車の中に忘れ物をしていたので引きかえしたんです」


すると、マンション前に黒のワゴンが止まっていているのが見えた。近づくと、数人の男が女の人を抱えていて。


それが奥様だと気付いて飛び出したが、逆に男に殴られて黒のワゴンは行ってしまった。