「いつも独りにしてごめんな」

「何言ってるの、いつも一緒にいてくれるよ」


にこりと麻理亜は笑ってくれる。
俺は麻理亜の頭に手を伸ばして撫でる。麻理亜は、撫でてやると気持ちよさそうに目を瞑る。


「ありがとうな」

「?」

「俺の側にいてくれて」

「私こそ」

「?」

「私を愛してくれて、ありがとう」


俺は、麻理亜の頭から手を離してそのまま背中に手を回し抱きしめた。
麻理亜も俺の背中に手を回してくれ、ぎゅっとお互い強く抱きしめあった。