弁当には色とりどりの中華。中華は暖かくないと美味しくないが麻理亜は工夫して冷たくなっても美味しいように考えてつくってくれていた。しかし今日は数分前に作ったんじゃないかってくらいに湯気が出ていた。
「相変わらず旨そうだな」
「野菜たっぷりです」
皿に装われた料理に手をつける。
麻理亜の言うとおり野菜たっぷりで、それでいてちゃんとボリュームもある。
今日も美味しく食べた。
昼食の後は次の会議までのんびりとする。お互いに体重を掛け合いながら何ともない話をする。
「今日は、帰りは早い?」
「んー一応早く終わらせるつもりだが」
まだ分からないな、と言うとわかったと麻理亜は頷く。