―――――――
――――


思ったより会議は早く終わった。
葛城から麻理亜が来ていると報告を受けた俺は足早に自分の部屋に戻る。


「麻理亜、待たせたな」

「全然」


社長室にあるソファーに座りながら麻理亜はにっこり笑った。
俺は会議に使ったものをデスクに置くと、麻理亜の隣に座る。
敢えて向かい側には座らなかった。
麻理亜を近くに感じたいから。


それは毎日の事なので麻理亜は何もいわない。弁当の準備をしている。


「今日は中華にしてみました」


楽しそうに麻理亜は弁当を開ける。