上半身を起こして俺も準備をしようと思った。


「朝ご飯何がいい?」

「そうだな………和食がいい」

「ん」


麻理亜は、毎朝俺に何が食べたいかを聞いてくる。基本的に朝は食べていなかったのだが、麻理亜と過ごすようになってからは当たり前のように食べるようになった。


麻理亜はいつもバランスのいいものを作ってくれる。
だから、麻理亜と一緒になってから病気にかかったことは一度もなかった。


頷いて朝食の準備を始めるために寝室を出て行った麻理亜の背中を見つめた後、ベッドから降りて俺も身支度を始めた。







用意された朝食を食べながら俺はふと思い出したことを口にした。