「そのままの意味だ。大丈夫だ、晃も風真と付き合っていること、生徒会朝礼で言うからな」
いやいや、そいう問題じゃないから。
ってか、言い忘れてたんだけど仁ってば、生徒会長なんだよね―
不良なのに意外だよ。
「いや、でもさ…」
俺がしどろもどろしていると、インターホンが鳴った。
俺は、それを口実に玄関に向かった。
玄関の向こうで、待っていた人は、晃先輩と葵だった。
「どうしたんだよ?こんな朝早くから」
葵に聞くと
「紅葉、ちょっと話そうや」
「あっ、オイっ!!」
それだけ言うと葵は、俺を廊下の端へと連れって行った。
良かった、俺も少し聞きたいことがあったんだよ、友よ!!
葵は、少し真剣な顔つきで俺の方を振り返った。
「白泉先輩から、聞いたアレどうするつもりなんや?」