「話しってのはね、基本的にないんだ」
「はぁ???」
「あるって言えば、あるけど」
……あるのかよ
「…で??」
俺は、紅茶を飲みながら聞き返す。
何気に甘くなくておいしかった。
目黒は、少し笑うと
「それは、君の元恋人をおびき出す為さ」
「それだけの為に俺を呼ぶな!!!
だいたいアイツとは、もう関係ねぇ!!」
―ズキン
なんか、自分でいったらかなりヘコむな…
もう、仁とは赤の他人になるのかな??
「そんなことないよ。アイツは絶対にくる」
何の根拠で、そんなに絶対とか言えるんだよ。
「ここに仁は、来ない。他人の為に、こんな敵だらけのとこになんかな!!
話しは、これで終わりだ」
俺はそう言ってやると、扉に向った。
その時だった…
――グラッ
!!!??
急に視界が歪み始めた。