俺は自室に帰ってソッコー寝た。
★☆★☆★☆
お前のこと忘れてしまったよ……
名前が出てこないんだ…
それは確か、俺が小2の頃。
「ぅえ~ん…ヒック、ゥ"……」
そン時は、泣いてばっかだった。
イジメの対象だった俺は、友達なんて呼べる奴は一人もいなかった。
――そして今日も、公園のベンチで泣いていた。
その日は、雨だっただろう…
でも、俺は傘もささずに泣いた。
いや、泣いていたんだ。
そんな時に、アイツがやって来たんだ。
名も知らぬ、けど初めて俺の友達になってくれた人…
「どうしたの?こんな雨の中泣いていたら風邪ひいちゃうよ?」
そう言って、お前は俺に傘を差し出した。
そして、俺の心の雨にも傘をくれた。
傘をくれた奴の顔は、涙でよく分からなかったけどソイツの瞳は綺麗で、顔もこれでもっかってぐらいに綺麗だった。