「なんか、楽しそうじゃね―か」
そう言いながら、食堂に入って来た人物は…
190cmあるのではないかと思う程の身長。
そして、髪は白に近い金髪で顔は芸能人よりも綺麗な顔だった。
「きゃゃゃゃや!!!!!!」
食堂にいた全員が、金髪男に向って叫んだと思う。
だけど、そいつは嫌そうな顔をして興奮していた奴等に
「うっせ―な、カス共が!!」
すると、一瞬で騒いでいた食堂が静かになった。
今の言葉は少し意外だったけど、こうも毎日騒がれていたらイライラするなと思った。
そして、謎の金髪男はどんどんこっちに近付いて来る。
よく見ると、ピアスとネックレスを着けていた。
でも、葵と神七が俺の前に立っているからあんまり見えなかった。
金髪男は、俺のところまで来ると足を止めた。
「俺は、桜葉紅葉に用があるんだがな。
それにしても、どうしてお前等二人で後ろにいる紅葉を守ろうとしてるんだ???」
多分、これは金髪男の声だ。
「っるせ―!黙りなよ、白泉仁」