思いっきり笑っていた神七が、

「紅葉、一緒に食べていい??」


「当たり前!一緒に食べよ!!」


今まで、会話に夢中で気が付いてなかったけど周りの視線がとても痛い。


「なにアイツ―、葵様と神七様に色目使って…」
「転入生、ウザイんですけど!!」
「マジで嫌」


暴言まで飛び交う中、葵がため息を漏らすと席を立ち

「オイ、紅葉のことを悪く言う奴は容赦しね―。
さっき、暴言吐いた奴出てきやがれ!!」


すると、食堂が一瞬にして静かになった。
神七も加勢してきて、

「次にンなこといったら、一発ぶん殴るからな」


…なんか、ヤバイことになってる?
だとしたら止めなくては。

「葵、神七、俺はそんなこと全然気にしてないし早く食べよ??」


だけど、

「「紅葉がよくても、俺等が許せないんだよ!!!」」


どうやら二人共ご立腹のようで……



その時、食堂の扉が開いた。

静かに、そして存在をアピールするかのように………



「なんか、楽しそうじゃね―か」