ここは、ある路地裏。
様々な不良のたまり場で、かなり有名な場所。
「お前、天龍のオンナじゃね―か」
「まじかよっ?」
「うわっ、美人~」
ただ今俺、不良に絡まれ中。
いや、俺も不良やけど。
「どけや、邪魔」
俺を取り囲んでる奴らに言う。
しかし、俺の言葉は聞いていないみたいで。
「俺らといいことやんね??」
「男とヤんのかよ、お前」
「邪魔って言ってんだよ、失せろ」
アホっぽい不良に言って、横を通ろうとした。
が、腕を捕られてしまった。
「いいから、来いつってんだろ」
「げほっ」
鳩尾を殴られた。
しかも、油断したせいでまともに喰らった。