………は!??
ごめん、葵全く意味が分からない。
「じょ、女装とかなんで??」
呆れながら、聞いてみた。
「そんなん決まってるやん!晃といちゃつく為や!」
葵は、さも凄いことを考えたといわんばかりの顔。
しかも、ちょっとテンション上がりすぎ。
「無理だろ?第一、女装とかどうやってやるんだよ?」
目の前にいる、葵を見つめる。
「俺、結構さ化粧とかできるんやで。」
フフンと鼻を鳴らした。
マジですか―!?
初耳ですけどっ。
「服どうすんだよ!」
これが一番の問題だ。
あ、顔も問題ありありなんだけど。
「服?任しとき。俺の姉貴バリ服あるから、借りればオッケーや!」
駄目だ…
葵はもう止まらない。
ってかさ、葵のお姉さんに借りるって、大丈夫なのかっ?
「どうやって服借りんだよ…」
あれ?
なんか俺、なにげに女装することオッケーしちゃってるよね!??
はぁ…まぁいいのかな?
「明日は土曜日やろ?なら、デートは明日や。紅葉もはよ、仁先輩デートに誘えよ」
そう言って、葵は携帯を弄ってる。