『兄さん!大丈夫ですか!?一体、何が起きたんだい?』

音を聞いた叔父さんが駆け付けてきたが、俺はそれには気を止めない。

まっしぐらに窓から外へ。

山の麓を目指して駆け抜ける。

走って、走って、沢山走って山の麓にたどり着く。

お隣さんは俺を見て説教を始めるべく口を開き

ペンギンは俺を見て

『食べ物は?』

と言いたそうに口を開く。

しかし2匹が何かを言う前に、俺が先に喋りだす。