『おお…やっと来たか。

お前、仮病を使ったじゃろ?

昼過ぎ位にお前の父猫が来て

お前が病気になって、帰る日が明日になったと言ってきた時には、一瞬、気が遠くなったよ。

腹は減るわ、昨日は夜中に大きな声でいきなり起こされて、変な生き物が体にぶつかるわ。

全く最近の…』

これ以上、話が長くなる前に

俺は従兄弟の結婚式から、こっそりと持ち出した料理を、お隣さんの前に置いた。
(お隣さんの好きな骨も、もちろん持って来た)

お隣さんの表情は途端に和らぎ、話を止めて俺の持ってきたご飯を食べ始めた。