『ああ、話してはないけど…』

『良かった。しばらく内緒にしててくれ。あの泥棒が少し気になるんだ』

俺達とは違った生き物。

何処から来て、何故 泥棒を始めたかが気になって仕方がない。

従兄弟は変な顔をしながらも、誰にも喋らない事を約束してくれた。

結婚式の最中、父猫や周りの親戚に

『次はお前の結婚式だな』

等と遠回しに言われても、全て聞き流しながら

何とか居眠りする事もなく、従兄弟の結婚式に出席し終わった。