『無理を言うなよ!!その『泥棒』が、いつ、何処で出るか分からないんだろう!?

第一、なんで俺に頼むんだよ!?自分の式なら、自分で何とかしろよ!!』

キツい言い方をしたとは思う。

(何せ、眠くて気が立っていたのだ)

従兄弟は顔を曇らせ

『ゴメン…悪かったよ。君は僕と違って、力があるし、度胸もあるから、何とか出来るかと思ったんだ…』

そう言うと、従兄弟は肩を落とし、俺は居心地が悪くなったので、何も言わず部屋を出たのだった。