俺は、従兄弟の言葉に少し違和感を感じながらも返答した。

『ああ…多分そうだと思うけど…なんだよ。

泊まったらマズイのか?』

『いやいや。

泊まってくれ。

ちょっと頼みもあるし…』

そう言う従兄弟の顔は、心なしか青ざめてみえた。

その夜…夕食が終わったと同時に、従兄弟の部屋に呼び出された。

『長旅で疲れてるだろうに…呼び出してごめんよ…』

『別にいいよ。そんなに疲れてないし

(お隣さんの背中に乗ってただけだし…)

それより、どうしたんだい?

随分と様子がおかしいぞ。

常にソワソワしてて、小さな物音にも、やたら反応して…』