『お久しぶりです。

この度はお忙しい中のお越しを、ありがとうございます。』

『やあ。

しばらく見ない間に大きくなったねぇ。

最後に見た時はまだ子猫だったのに…

明日の結婚式が楽しみだよ。

ほら、お前も久しぶりなんだから。

挨拶なさい』


正直に言おう。

俺は、この、2つ下の従兄弟があまり好きではない。

性格は悪くはない。

頭も良く、とても物知りだが、自分に自信が持てないのか、気が弱すぎるのだ。

実に歯痒くイライラする。

『随分と久しぶりだな。』

『やぁ…今日は来てくれてありがとう。

君が来るのを待ってたよ。

今夜は家に泊まってくんだよな?』