「ひめの事ですか?」
“そう、ひめと呼ばれてる方です。”
「それが何か?」
俺は女将サンにある事を
聞いた。
『伝説』
“今日は満月が
キレイだから、
ぜひ貴方たちに‥”
女将サンはそう言って
戻って行った。
ひめは知ってるのかな?
もし本当にずっと一緒に
いれるなら、
今夜、実行するしか
ないだろ。
そう思い
みんなが寝静まった頃
ひめを庭に呼び出した。
庭から見る
満月や夜空はとても
キレイだった。
ひめが来てしばらくして
雪が降った。
寒さを理由にひめに
近づき、抱きしめて
キスをした。
俺の気持ちを込めて。
拒否をしないひめに
俺は期待していいのか
分からなかった。