ホラー・オカルト
完
野田 のたお/著
- 作品番号
- 324228
- 最終更新
- 2009/10/09
- 総文字数
- 12,358
- ページ数
- 55ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 66,841
- いいね数
- 1
怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨…
※残酷な描写を含みます。
※残酷な描写を含みます。
この作品のレビュー
2009/10/16 16:27
投稿者:
紅 憐
さん
可もなく不可もなく〝読める〟
怖さは、視覚に訴えかける怖さと、精神に訴えかける怖さとに分かれる。私の定義だ。この作品はどちらも読むことができる。 ただ、視覚的にも精神的にも、恐怖の深度が浅く感じた。見た目のグロさが視覚的恐怖なら、その描写にもっと粘性を出していいと思うし、剣山のように読者へ突きつけ、作品そのものをもっと劇物と化してほしかった。精神的な恐怖も同様。 ホラーとしては確立されているし、作中繰り広げられる様は、やはりホラーだ。 ただ、恐怖の深度も展開も〝読める〟。 もしも作者がこの作品で不安を抱くとしたら、ホラーなのだから「ちゃんと怖いか?」という根本的なことだろう。その点は「ちゃんと怖い」。が、怖いことが怖いように書いてあるとも言える。 ならこの作者は、怖くもない風景をホラーに変貌させられるだろうか。 筆力・ストーリーの実力はある。だから、文章自体から滲む恐怖がほしいと感じた。