帰る頃には5時を回っていた。 リビングに行くと、兄が「どうだった?」と聞いて来た。 「疲れた」 と一言返すと 「やっていけそうか?」 と心配された。 「多分ね」 愛想なく言うと、兄はニヤニヤした笑みを浮かべて 「知巳さん、綺麗だったろ?」 「なっ!!」 どうやら、兄弟して知巳さんのことを綺麗だと思ったらしい。