今日も朝から私たちは、水着を着て

ビーチに出た。


リゾートホテルのプライベートビーチの

チェアーに寝転びながら辺りを見渡すと

まだ9時半だというのに

もうたくさんの人達が私たちと同じように

チェアーで寛いでいた。


「ほんと、結子は朝が苦手なんだな。

そんなんでよく、毎朝、遅刻もせずに

出勤できてるよな」


大希が私の顔を覗き込みながら笑う。


私も声を出さずに笑った。